居合道について

居合道の特徴

居合道の特徴は全ての形が納刀した状態から始まる事にあります。
剣術は初めから互いを敵とした敵対動作から始まる、いわゆる敵との「立合」
から始まるのに対し、
居合道は主に床の間での想定のような普段の生活の中など、
「居」ながらにして敵に「合う(遭遇する)」
として形が組まれています。

また、居合道は世界でも数少ない真剣を用いた武道です。

そのため、対人で稽古することは殆どなく、型による稽古が中心となります。

テレビ等で見るように藁(実際は畳表)を切る場合もありますが、
年に1~2回、大会などのイベントで行う程度です。
(逆に言えば、年に1~2回は試し切りのチャンスが有ります。)
運動の負荷は年齢や性別などによって調整できますので、
刀剣に興味のある女性や、定年後の運動不足解消等を目的に始める方も多く
いらっしゃいます。

居合道の目的

全日本剣道連盟が定める理念に「剣の理法の修錬による人間形成の道である」と有ります。
居合道は型による稽古となる為、剣道と異なり相手を切る(打つ)事は有りません。

しかし、その型を繰り返す中で身体の使い方や型が表現しようとしている理合い等の理解を
深め、最終的には自己を高める(=人間形成)事を目的としています。
「居合の至極とは、常に鞘の中に勝を含み、刀を抜かずして天地万物と和するにあり」
と言う言葉が残されていますが、こうした言葉の中に単純な対敵行動に留まらない
居合の深さが表現されています。

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